下処理が少し手間ですが、いかを煮ると意外と出汁が出て、美味しいですよね。
今回は根菜の中でも味の染み込みやすい、『大根』と煮物の作り方をご紹介します。
いかの下処理も慣れると難しくはありません。
まずは、いかの下処理からです。
いかの下処理
まずはいかのチョイスですが、冷凍のスルメイカで十分です。
あまり高価なイカだと煮物にするより、刺身にした方が価値に見合った味がわかると思います。
- 肝を抜く
ゲソを持ち、引き抜くのですが、まっすぐ引き抜こうとすると肝が破れてしまいます。
まずは指で、肝と胴がつながっている部分をはがしていきます。
接着部分がはがれたら、少し回しながら引き抜きます。
抜けたら、ゲソの上部に口みたいになっている部分の下から切り落とし、肝とげそを切り分けます。 - 骨を抜く
胴体の中心部に、軟骨があるので、引き抜きます。
これも途中までは、胴体からはがし、引き抜きます。
そのついでに胴体のなかにある、白い塊も取り除きます。 - ゲソの掃除
中心にあるくちばしをとります。
ゲソが輪になっている状態なので、縦に切れ目を入れて、まっすぐにします。
長い足の隣の足の横から切ると、左右対称になります。
イカの吸盤には歯があるので、包丁の刃を立てたまま、何度かスライドするととれます。
サイズにもよりますが、二等分か三等分にきります。 - 胴体を切る
少し皮に切れ目を入れてからの方が良いのですが、包丁が切れないと皮だけに切れ目を入れるのは、少し難易度が高いので、できる人だけで良いと思います。
小指くらいの厚さにカットします。
エンペラの部分も胴体から別けずにそのままカットしていきます。
下処理は以上です。
文字にすると難しそうに感じますが、慣れるとイカ一杯を上記の状態までするのに、1分程度で出来るようになります。
作り方
それでは作ってみましょう!
まず、大根を下茹でしたものを用意してください。
大根の下茹で方法はこちら
煮物の考え方がわかれば、料理が上達できる。煮物の基本2
以前に、煮物の基本を肉じゃがを通じてご紹介しましたが、今回はさらに掘り下げて、煮物の作り方をご紹介します。
- イカに熱湯をかける(霜降りする)
先ほど切り分けた、イカをザルなどに入れ、熱湯をかけます。
これにより、ぬめりや汚れが取れるので、仕上がり時の生臭さがかなり軽減されます。
熱湯をかけた後は、冷水で軽く洗ってください。 - イカを炊く
水と酒を入れ、いかを入れます。
強火で炊き、イカが柔らかくなったら、砂糖をいれ、5分程煮たら、濃口醬油を入れます。
少し煮詰める事をイメージして調味料を入れてください。 - 大根を入れる。
地が完成の味に近づいてきたら下茹でした大根を入れます。 - 冷ます
大根を入れて炊いた後に、煮汁の味が丁度良い味になったら、一度冷まします。
これで大根に味が染み込みます。 - 完成
先ほど冷ましたものを再度火にかけ、温まったら、盛り付けて完成です。
最後に生姜の搾り汁を入れると、プロっぽい味わいになります。
まとめ
文字にするとけっこう大変に感じるかもしれませんが、実際やってみると、最初は大変かもしれませんが、そこまで難しい料理ではありません。
そして、イカから特有の美味しいだしが出るので、煮汁の濃度だけ管理できれば、勝手に美味しくなってくれます。
素材から出るだしや、香りなどを理解できるようになれば、料理は上達していきます。
なぜうまくいったのか、なぜ失敗したのかを考えることが、上達への近道です。
まずは失敗を恐れず、やってみる事が大切です。
コメント
いつも勉強になります!
イカの煮物作ってみました、ありがとうございます!
イカが固くなってしまうのは
煮過ぎでしょうか?
miyachiさん
ありがとうございます。
逆に中途半端に火入れてしまうと固くなります。
強火で繊維を壊すイメージで炊いてみてください。
また、調味料を入れる前にしっかりと炊くことが大事です。
「イカを炊く」の個所を少し訂正したので参考にしてください。
修正箇所は赤のアンダーライン引いてあります。
強火の方がいいとは意外でした!丁寧に訂正、ありがとうございます!