夏にさっぱり美味しくて、栄養豊富なイワシの梅煮。さっと煮て身だけを食べる作り方もありますが、今回は骨ごと食べられる作り方をご紹介します。
そもそもなぜ梅干を入れるか?と疑問に思う方も多いと思います。
まず、そちらからご紹介します。
梅干を入れる理由
「骨を柔らかくする」と思われがちですが、実は柔らかくはなりません。
一番の効果は「臭み消し」です。
魚の臭みの原因物質の「トリメチルアミン」はアルカリ性です。梅干に含まれるクエン酸が酸性のため、中和して臭いが消えると言う事です。
他の効果として煮崩れを防ぐと言われていますが、煮方にもよるので、そこまで期待しない方がよさそうです。
もう一つ大きな理由は、梅干の風味をつけることです。
夏から秋によく作られるので、梅干の風味が加わることで、煮付けよりもさっぱり食べられ、暑い時期には食が進みます。
梅干を入れる理由は以上です。
材料
目安の分量も表示しますが、あくまで目安なので、調節してください。
- イワシ 5尾
- 梅干 2~3個
- 生姜 少々
- だしまたは水 2160cc
- 酒 180cc
- 薄口しょうゆ 180cc
- みりん 180cc
以上です。
だしまたは水と他の調味料の割合が12:1で設定しています。
イワシや梅干のサイズ、鍋の大きさによって調整してください。
また、濃さは途中でも調整できます。
作り方
骨まで食べられるようにするには、けっこう時間がかかります。
圧力鍋をお持ちの方は圧力鍋を使うことをおすすめします。
夏時期のイワシは大きいものが多いですが、あまり大きいものだと、時間もかかります。
- イワシを掃除する。
イワシの頭と尾びれを切り落とし、内臓を取り出し、血合いを洗い流します。 - イワシを切る。
一口大に筒状に切ります。 - イワシに熱湯をかける。
イワシにやさしく熱湯をかけます。 - 鍋に調味料を合わせる。
上記の分量のだしと調味料を鍋に合わせます。
生姜も入れます。 - イワシと梅干を入れ、火をつける。
沸くまでは、強火で大丈夫です。
沸いたらあくをすくい、弱火と中火の間くらいで煮ていきます。 - 完成。
味を見てだしの濃度を調整し、骨が食べられるようになったら完成です。
普通の鍋で煮る場合は、1~2時間かかります。
圧力鍋の場合は、10~15分で完成です。
そして、圧力鍋の方が、ふっくらと仕上がるので、おすすめです。
まとめ
日持ちもある程度きくので、夏には非常に助かる料理です。
梅干の量はお好みで調整してください。
圧力鍋は、他の料理にも使えるので、一台あっても良いと思います。
見た目は地味な料理ですが、栄養も豊富で、体が喜ぶ料理です。
レパートリーの一つとして身に付けておきましょう。
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