小さい頃、親が食べているものが苦手だったけど、大人になり食べてみると美味しく感じたりする事がありますよね?
また、親が苦手なものを苦手になったりと。
全てが遺伝によるものだけではありませんが、やはり遺伝の影響も大きいようです。
遺伝する味覚
味の感受性は遺伝子によって変わることがわかっています。
人によって味の感じ方が違うのはこの影響が大きいのです。
甘味、苦味、油脂を感じる遺伝子はDNAの配列が少し変わるだけで、感受性も変わってきます。
ただ、生まれたばかりの時は、共通して持っている感覚があります。
・甘味→エネルギー
・塩味→ミネラル
・旨味→タンパク質
・酸味→腐敗
・苦味→毒物
これにより、幼少期は甘いものや塩味、旨味の感じる食べ物を好み、酸味や苦味のある食べ物を嫌うようになります。
上記のものが生まれながらに持つ、遺伝です。
変わってくる味覚
基本的には変わりません。
でも、小さい時に食べられなかった物が大人になると食べられるようになったりしますよね?
それは、成長すると経験、見た目や嗅覚や食感なども影響してくるからです。
純水に味覚自体は変わりませんが、見た目や香りである程度、味が想像でき、食べた時に多少の誤差があっても、感じなくなってしまいます。
それにより、食べられなった物が食べられるようになったりするのです。
感じられない遺伝による味覚
コーヒーのカフェインの苦味などの遺伝子は数種類の複合で出来ているため、ある一種の遺伝子を認識できなくても、「苦い」と分かります。
ただ、ブロッコリーやキャベツの苦味遺伝子は1種類しかないため、認識できないと苦味が感じられません。
日本人の10%は感じられないと言われています。
ひとつ言えるのは、感じられない事は決して悪い事ではないし、生活する上で全く問題ないので悲観的になる必要はありません。
遺伝による影響
遺伝により感受性が変わってくると先述しましたが、これによりどう影響するのかと言うことです。
全体的に感受性が低い遺伝子だと、やはりたくさんの量を食べないと味が認識できないと言われています。
逆に感受性が高いと少量で認識できます。
感受性が低い場合は、少し気を付けなくてはなりません。
大人になると自制心がありますが、小さい時は親が管理しなくてはいけません。
親も子どもも悪い訳ではないので、味覚の遺伝子による事だと認識することが大切です。
まとめ
味覚も遺伝することが分かりましたね。
成長とともに、味覚が変化するわけでなく、経験により嗅覚、食感、見た目によって味の感じ方が変わってくる訳です。
そして、味覚に多少の問題があっても補えるし、悪いことではありません。
大切なのは、栄養を理解したうえで、健康的な食事をすることです。
多少の好みもありますが、理解することも大切な事です。
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