にんにくには、疲労回復や免疫力向上など健康に良いイメージがありますが、どうやって食べると効果的に栄養を摂取できるのでしょうか?
実はにんにくは扱い方で重要な栄養素が変わってきます。
まずは栄養についてまとめていきます。
にんにくの栄養
にんにくにはビタミンも含まれていますが、今回は代表的な栄養をご紹介します。
アリシン
にんにくの栄養の中でも良く聞くものです。
疲労の原因の乳酸を分解したり、ビタミンB1と結合し、吸収を良くします。
また、殺菌作用も強力で細菌やカビなどにも効き目があります。
ただ、この効果が強力なため、食べすぎると胃や腸にダメージが与えられてしまうので、ほどほどに。
「アリイン」と言うアミノ酸の一種が、酸素に触れる事で「アリシン」へと変化します。すりおろしたり、スライスすることで発生します。
アホエン
「アリシン」を100℃以下で加熱することで「アホエン」へと変化します。このアホエンがにんにく特有の栄養です。
効果としては、
・血液をサラサラにする
・抗菌作用
・脳の毛細血管の血流を改善
・発がん物質を抑制
・美肌効果
などが挙げられます。
栄養を活かした料理法
ビタミンは他の野菜や肉でも摂取できます。
「アリシン」は硫化アリルの一種なので「長ねぎ、玉ねぎ、らっきょう」などでも摂取できます。
「アホエン」だけは代用がききません。
せっかくなので、どうせ食べるならにんにくでしか得られない「アホエン」を摂取したいですよね。
アホエンの抽出方法
アホエンは植物油と相性が良いので、今回はオリーブオイルでご紹介します。
サラダ油でも問題ありません。
- 鍋にオリーブオイルと皮をむいたにんにくを入れます。
にんにくが完全に覆われるくらいの油の量です。鍋の面積が大きいと無駄になってしまうので、底の面積が少ない鍋がおすすめです。 - 弱火で火にかける。
100℃を越えるとアホエンがとれないので、気を付けましょう。 - つまようじなどで刺し、すっと入るようになったら完成です。
- 粗熱をとり、煮沸した瓶などに入れて冷蔵保存しましょう。
料理例
上記の方法でアホエンは出来たので、オイルだけを使っても、中のにんにくを刻んで使っても問題ありません。
塩や醤油などと合わせて、一種の調味料と考えたほうが使いやすいです。
- ドレッシング
- パスタ
- トーストにのせる
- しゃぶしゃぶの薬味
- しょうゆと合わせて冷奴
- トマト煮込みの仕上げ
など、意外と万能に使えます。
また、アリシンを発生させてないため、特有の臭いも少なく、量も食べて大丈夫です。
まとめ
にんにくは生で食べてももちろん栄養はありますし、加熱しても美味しく健康的に食べられます。
ただ、せっかくなので、にんにくでしか得られない「アホエン」を効果的に摂取したいですね。
一度作ってしまえば、日持ちもするし色々と使い道はあるので、健康に非常に効果があるものなので、ぜひ作り置きしましょう。
コメント