スーパーの鶏肉コーナーでよく見る「若鶏」。
それ以外は「○○鶏」となっていて、名前がついていますよね。
そこでいくつか疑問が生まれます。
「若鶏の種類は?」
「親鶏は?」
「若鶏と親鶏の違いは?」
など、
あまり疑問に思わなかった人もいるかもしれませんが、家庭で鶏を食べる機会も多いでしょう。
普段食べている食材の知識を知ることは、大切な事です。
実際に「親鶏」を食べた事があるので、その感想も後半に触れていきます。
実は「若鶏」と記載されている時点で、品種が決まっているのはご存じでしょうか?
若鶏とは
簡潔にまとめると、
【育成期間約50日のブロイラー】です。
要するに、若鶏=若いブロイラーと言う事です。
「○○鶏の若鶏」って見たことがないですよね。「若鶏」がブロイラーを指すからです。
ブロイラーとは
ブロイラーは日本の在来種ではなく、アメリカで開発された種類です。
成長が早く、一般の鶏では食用として育つまで早くても80日は必要です。
それに比べ、ブロイラーは40~50日で育ちます。
餌を大量に与えたりし、少し強引に成長させているので、歩行できないのがほとんどです。
鶏舎にぎゅうぎゅうに詰め込んで飼育するためあまり動く必要がなく、太りやすくなり、大量に飼育できます。
この飼育方法を聞くと、少し食べるのが嫌になるかもしれませんが、この方法だから、脂があり、肉質も柔らかいのです。
流通量も他の鶏と比べると断トツでトップで、大抵の人が鶏肉を想像するのが、このブロイラーなのも事実です。
次に親鶏がどうなってるか気になりますね。
親鶏の種類
実は親鶏にも種類があります。
- 親鶏
- 種鶏
- オス
この三種類に分かれます。
親鶏
卵を産むために飼育されたメスです。
有精卵ではなく、食用の卵(無精卵)のみです。
稀に食用としても出回りますが、皆さんのイメージしている鶏肉とは違い、肉質が固いです。
若鶏よりも筋肉が発達しているためです。その分旨味が多いと言われています。
そのまま食べるより、スープなどに加工されて出回っています。
種鶏(しゅけい)
こちらも卵を産むためなのですが、食用ではなく、食用の鶏を産むために飼育されます。
親鶏同様、食用としても出回ります。
特徴も親鶏に類似しています。
オス
実は親のオスは少ないです。
なぜかと言うと、上記に種の親は卵を産むので、必然的にメスになります。
オスが必要なのは、種鶏と交尾して有精卵を作る事だけが目的です。なので、少数だけしか飼育されません。
スープに加工されるのがほとんどです。
親鶏の食感
実際に私も業者の方からサンプルで親鶏をいただき、シンプルにオーブンで焼いてみました。
見た目は普段から見慣れている「鶏」とほぼ変わりません。少し大きいかな?というくらいです。
一口食べた時はけっこう衝撃を受けました。
見た目が変わらないから、いつもの感じで食べてみましたが、噛み切れない。。
旨味があると聞いていましたが、その衝撃で味わうことも忘れるくらいでした。
ただ、今回が特別固かったようで、もう少し噛み切れるくらいのもあるとの事でした。
正直、鶏が固いというイメージがなかったので、驚きでした。
もし、次に手に入ったら、もう少し料理を工夫してみたいですね。
まとめ
大半の人がイメージする鶏肉がブロイラーと言うひとつの品種であったことが理解できたと思います。
少し残酷な飼育方法ですが、それだけ需要があるのも事実だと言う事です。
安価でいつも店頭に並んでいるのにはそうした理由があるからです。
たくさんの生き物を食している我々は、美味しく残さず食べる事が大切なことだと思います。
そのためには、美味しく料理を作る事も必要になってきますね。
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