あまり使い道が分からず、薄口醤油を持ってない家庭も意外とあると思いますが、使い分ける事で料理も上達します。
そもそも何が違うの?
と分からない方もいるかもしれませんが、製造方法が違うので味も風味も違います。
その違いが分かると使い方も分かってきます。また、使用方法によっては両方使う事も可能です。
今回は濃口醤油と薄口醤油の違いとどの料理にどちらの醤油が適しているのかを料理別に紹介していきます。
以前にも似た記事を書いたのですが、今回はより分かりやすく説明していきます。
違いを理解できれば、この記事を見なくても使い分け出来るようになるので、最初はよく読んで理解してください。
濃口醤油と薄口醤油の違い
まずは違いを知ることが最初です。
濃口醬油
製造方法は省略しますが、塩分が約16%。
薄口醤油に比べ、熟成しているため、コク、香りが強い。
薄口醬油
色は濃口醬油と比べると薄いですが、約18%。
熟成をさせ過ぎないように塩分が多め。
そのため、香りやコクが薄いが塩分がしっかりある。
この時点である程度どの料理に使うか少し見えてきますね。
コクや香りを強く出したい料理⇒濃口醬油
素材の出汁や香りを活かしたい料理⇒薄口醬油
薄口醬油の上手な使い方
料理を紹介する前にまずよく使う方法は下味です。
玉子焼き、だし巻き卵、から揚げなどの下味をつける時に濃口醬油を使っていませんか?
間違いだとは言えませんが、濃口醬油を使う事で失敗しやすくなってしまいます。
なぜかと言うと、薄口醤油に比べ塩分が薄い割に色が濃く、温度が上がると焦げやすくなります。
玉子焼きなどに入れた時に、色が濃くなってしまい焦げやすくなるのは意外と醤油が原因かもしれません。
ただ、みりんや砂糖も焦げやすくなってしまうので一概に醤油とは言えませんが、砂糖やみりんを入れてさらに濃口醬油を入れると、きれいに焼くのはかなり難しいです。
なので、ここで使うのが薄口醤油です。
色が薄く、塩分もあるので下味をつけるにはもってこいなのです。
塩だけだと少し風味が弱いと感じる料理の下味には薄口醤油を使うのがベターです。
まずは下味に使うと理解していただけたら次にどんな料理で使うかを紹介します。
薄口醤油を使う料理
薄口醤油を使う料理は~素として売られていることが多いので使わないことが多いのかもしれません。
市販の~の素を使わなくても薄口醤油あればあとは家庭の調味料で出来るので、代表的な料理を紹介します。
- おでん
- 筑前煮
- うどんの汁
- 茶碗蒸し
- だし巻き卵
- 鍋のスープ
- お吸い物
- お浸し、揚げ浸しなどの地
- 天つゆ
などが挙げられます。
上記の料理を濃口醬油で代用すると風味が強くなり過ぎて、邪魔をしてしまいます。
素材や出汁を活かすために色を抑え、風味付けに使います。
特におでんは練り物など出汁が多くでる食材がたくさん入っているので、濃口醬油を使うのはもったいないです。
濃口醬油を使う料理
それでは逆に濃口醬油でないとしっくりこない料理を紹介します。
- 肉じゃが
- 豚の角煮
- 煮付け
- 煮っころがし
などが挙げられます。
煮詰めて、濃口醬油の風味を活かす調理法が多いです。
逆に薄口醤油を使う場合は、塩分が濃くなってしまうのであまり煮詰めたりはしません。
あとは冷奴やお刺身の付け醤油として使うのがメジャーですね。
基本的には
煮込む料理⇒濃口
素材を活かし煮込まない料理⇒薄口
と覚えていただけたら大丈夫です。
まとめ
今回は薄口醬油の使い方について説明していきました。
ポイントをまとめると
- コクが風味が少なく塩分が多い。
- 下味に使う。
- 素材や出汁を活かしたい料理に使う。
- あまり煮込まない。
と言う事です。
どちらの醤油が良いという訳ではなく、どう使うかが大切です。
この使い分けが出来るだけでも料理が上達するので、市販の~素に頼らず薄口醬油で作ってみてください。
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